加齢臭の原因って何?!しっかり洗ったのに消えないんだけど…

電車やバスで通勤、通学したことがある人は分かると思いますが、乗った瞬間にフワッと香る嫌なニオイって…ありますよね。とくに中高年の男性や女性から匂ってくるワキガや体臭とは違うあの独特なニオイ、気になる人も多いのではないでしょうか。

そう。これがいわゆる加齢臭なのですが、いくら生理現象とは言え、あまり嗅ぎたくないニオイですよね。ではなぜこの加齢臭って中高年になると出てくるのでしょうか。今日はその原因について探っていきたいと思います。

加齢臭の原因とは

加齢臭が発生するのは、40歳を超えた中高年の男女と言われています。
一時期、女性には加齢臭がないと言われていましたが女性にもあるので、女性のみなさんも注意が必要です。

また、2000年前には加齢臭という言葉そのものがなく、中高年になると体臭がきつくなるとだけ言われていました。しかし、資生堂の研究により加齢臭の原因が発見されたんです。その原因がノネナールという物質になります。

40歳を過ぎると、体の酸化を抑制する力が低下していき、脂肪酸と過酸化脂質の分泌が増加します。酸化とはいわゆる老化のことで、体の中がサビついていくことです。そして、脂肪酸と過酸化脂質が増えることでノネナールが発生し、ニオイの原因となってしまいます。

このノネナールなんですが、若い人たちの体臭からはほとんど検出されることがなく、40代以上の中高年にしか見られない物質となっています。そのため、加齢臭の原因はノネナールと言われているのです。

加齢臭の原因ノネナールはなぜ発生するのか

それでは、なぜノネナールが作られるのか詳しく見ていきましょう。

・食生活が原因になっている

加齢臭のノネナールは、食生活が原因になっていることもあります。例えば、唐揚げやとんかつなどの揚げ物ばかりを食べ続けていると体の中が酸化しやすくなってしまいます。そうなると、ノネナールが急増してしまうため加齢臭が発生してしまいます。

・加齢による体の酸化

上記でも少しお話しましたが、年齢とともに体の中が酸化していきます。これは活性酸素と呼ばれるものが関連しており、これが増えすぎると生活習慣病や癌のリスクが高まると言われています。

若い時は体の中が酸化を抑制する働きが強いのですが、年齢を重ねるとその働きがどうしても弱まってしまい、ノネナールが発生してしまうのです。

・生活習慣病と似ている

加齢臭と生活習慣病に何の関係があるの?と思っている人も多いでしょうが、生活習慣病になぜなるのかを考えた時不摂生な生活を送っていることが原因にあげられますよね。栄養の偏った食事を続けながら、タバコやアルコールを飲み、運動はしない、ストレスが溜まるとなると生活習慣病になりやすいです。

加齢臭もこれと同じで不摂生な生活を続けていくことで、体の中が酸化し、加齢臭が起こりやすくなってしまいます。

加齢臭の原因を減らすためには

では、加齢臭の原因を減らすためには何をしたら良いのでしょうか。

①食事に気を付ける

ノネナールの生成を抑えるためには抗酸化作用のある食べ物を食べるのが良いと言われています。とくにビタミンCやEには強い抗酸化作用があると言われているのでほうれん草やカボチャなどはおススメです。

他にもカテキン茶やイソフラボンがたっぷり含まれた豆類やポリフェノールなども抗酸化作用があると言われています。できるだけ、抗酸化作用のある食べ物を摂取しながらノネナールを減らしていきましょう。

②運動を行う

年齢を重ねていくと、どんどん運動不足になっていきます。そこで、マラソンや水泳などといった有酸素運動を取り入れていくと良いでしょう。有酸素運動を取り入れることで余計な脂肪も無くなるし、ダイエットにもつながります。

③ストレスを発散する

ノネナールは活性酸素が増えるのが原因と話しましたよね。実はこの活性酸素ですが、ストレスを感じると体の中の活性酸素が増加すると言われています。ということは、ストレスが溜まれば溜まるほど活性酸素は増えてしまうのです。

そこで、ストレスを発散させることが重要になります。趣味を作ったり、運動をしたりしながらストレスを発散させましょう。

加齢臭の原因のまとめ

以上、加齢臭の原因についてお話してきました。

まだ、加齢臭が発生していない人でもこれから加齢臭が発生する可能性は多かれ少なかれあります。

「なんか、臭い…」と若い人にも言われないようにまずは加齢臭の原因となっているノネナールがなぜ増えているのかをきちんと理解しておきましょう。そして、ノネナールがなぜ自分の体の中で増えているのかをしっかり分析した上で、対策していくと良いでしょう。

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