トレーニーにはお馴染みのプロテインやカーボサプリメントには「マルトデキストリン」という成分が含まれていることが多いのですが、あまり気にせずに摂取している人も多いでしょう。
ただ、巷ではマルトデキストリンは良くないという意見が多いのも確かです。そこで今日はマルトデキストリンとは何か、これを摂取するとどうなるのか…などなどマルトデキストリンについて詳しく紹介していきたいと思います。
是非、この成分に関して気になっている人はチェックして下さいね。
マルトデキストリンって何?!
マルトデキストリンとは、ほとんどすべてのカーボサプリと増量用のプロテインの炭水化物の成分に含まれています。プロテインは馴染みのある名前なので多くの人が知っていると思いますが、カーボサプリが何なのかというと、炭水化物を手軽にとることができるサプリメントのことを指します。
また、マルトデキストリンはプロテインやカーボサプリ以外にも健康食品やスーパーで売っている炭酸飲料やキャンディなどにも含まれています。その他にも文房具で使う糊にも使われているんですよ。
分子式はn(CH2O)6です。
(炭素1個、水素2個、酸素1個)×6 = ブドウ糖
このブドウ糖n個がどんどん連結された1次元線形構造がカーボパウダーや増量用のプロテインで使われている炭水化物の成分のマルトデキストリンになるのです。
そしてマルトデキストリンはでんぷんの部分的な加水分解によって作られており、色はクリーム色で吸収性のある粉末となっており、多糖です。消化吸収が早く、程よい甘みがあると言われており、ニオイはほとんどしません。
マルトデキストリンが体の中に入るとどうなるの?
上記で説明したマルトデキストリンが構造がとてもずさんなので、喉を通った瞬間から数多くのブドウ糖へと分解されていきます。分類としては多糖類とされていますが、単糖類と言ってもおかしくないくらいです。
ブドウ糖はGIの基準値が100なんですが、マルトデキストリンは97なのでほとんど差がありません。成分表には炭水化物と書いてあるので初心者の人が見るとそう思いがちですが、栄養表に騙されないで下さい。人は消化ができません。
マルトデキストリンはどうやって作られるのか
マルトデキストリンの原料はトウモロコシですが、収穫量が多い割に栄養価が低く飼料や工業用として取引されています。人の体に入ると消化ができないですが、高果糖コーンシロップやマルトデキストリンなどの合成炭水化物を作り出す原料に使われており、自然物というよりは人工的なものに近いです。
実は、この2つは両方とも体に良くないと言われているのですが、なぜカーボパウダーやプロテインに使われているのかというと、価格が安いからなのです。
プロテインやカーボパウダーは大丈夫なのか?
プロテインやカーボパウダーに必ずと言っていいほど入っているマルトデキストリンですが、ブドウ糖よりGI値が低く、多糖類であるのは確かです。でも、砂糖を摂っているのとほとんど変わらないのが現状です。
砂糖を摂取しない代わりにカーボパウダーを飲んでいるという人も多いかもしれませんが、実際には砂糖とほぼ変わらない合成炭水化物を食べているのと同じです。ということは、たくさん食べれば太ります。
そして、たくさん摂取することで糖尿病にかかってしまう恐れがあります。アジア人は体質的に糖尿病にかかりやすい体質です。カーボパウダーを摂取することでその可能性はぐっと上がります。
もちろん、そうならない人もいますが可能性としてあるということは覚えておいた方が良いでしょう。
マルトデキストリンと砂糖
おそらく多くの人が砂糖は体に悪いと思っていると思いますが、実際に砂糖がインシュリンに及ぼす影響はどの程度あるのかというと個人によって考え方が千差万別です。砂糖は原料の粒子の大きさや摂取の仕方でGI値が変わると言われており、組み合わせによっては砂糖の方がGI値が低くなります。
なぜならインシュリンはブドウ糖だけに反応するからです。

【まとめ】マルトデキストリンは危険なのか
さて、マルトデキストリンについて色々書いてきましたが実際マルトデキストリンを摂取することは危険なのでしょうか。その答えですが、摂る・摂らないは個人の見解に委ねられます。
マルトデキストリンは砂糖とほとんど変わりません。ただ、摂り過ぎは良くないです。ですので、カーボパウダーや増量用のプロテインを必要以上に摂取するのは止めましょう。
体に合っているなら問題ないですが、必要以上に摂取することで糖尿病になってしまったり、体調を崩す恐れもあります。十分、注意しておきましょう。