今まで全く運動をしてなかった人がいきなりジョギングを始めたり、ダイエットを始めたりしてしまうと、運動をしている時には「あぁ、気持ちイイ!」で済むのですが、その後に襲ってくるのが…とってもイタイ筋肉痛ですよね。
これだけ普段使っていない筋肉が使われるわけですから、とっても良いことではあるのですが、できれば筋肉痛になりたくないのが本音です。そこで、筋肉痛になる原因やなってしまった筋肉痛を早く治す方法についてここではお話していきたいと思います。
どうして筋肉痛になるのか?
筋肉痛になる原因は、医学的にはまだ解明されていません。有力な説としては、運動することで筋線維が傷つき炎症を起こすからと言われています。広い意味では筋肉痛は肉離れなども含みますが、基本的には運動をして数時間後から1、2日後に出てくる遅発性筋肉痛のことを指します。
普段、あまり使っていない筋肉は血の巡りが悪く、炎症反応が起こって痛みが出てくるまでに時間が掛かると言われています。一方、肉離れは筋膜まで損傷してしまうのですぐに痛みが出てくるので筋肉痛とは一般的に言いません。
筋肉痛の治し方とは?
では、筋肉痛になってしまった場合どうすれば良いのでしょうか。もし、そのまま様子を見たとしても運動をして3~7日後には治まっていくのですが、できるだけ早く治したいですよね。というわけで、筋肉痛をできるだけ早く改善させる方法について紹介しておきます。
①痛いところを冷やす
筋肉痛による痛みがひどい場合はまず、アイシングしましょう。痛いところを冷やすことで痛みが麻痺し、炎症を抑えてくれます。アイシングは1回20分程度を1日数回、72時間以内まで行うと良いと言われています。
②温める
しっかりアイシングした後、今度は筋肉痛の患部を温めていきます。これを温熱療法と呼ぶのですが、筋肉痛がひどい場合は3日間ぐらい入浴するのを避けてシャワーだけにしておいた方が良いでしょう。なぜなら、血流が良くなって余計に炎症がひどくなってしまうからです。
ですので、十分アイシングをした2~3日後からお風呂に入ってマッサージをするようにして下さい。ぬるめのお湯に浸かって、優しくマッサージをすると良いでしょう。強いマッサージだと余計に炎症をひどくしてしまう恐れがあるので注意して下さいね。
③運動直後に改善効果のある栄養補給
運動直後は良質なたんぱく質、ビタミン、糖質、ミネラルを摂るようにしましょう。たんぱく質は傷ついた筋肉を修復し、糖質は消費したカロリーの補給をしてくれます。また、ビタミンやミネラルもエネルギー効率を良くするのに重要です。
一番手っ取り早いものとしてはアミノバイタルやウイダーインゼリーやカロリーメイトなどです。簡単にこれらの栄養を補給することができます。また、主な食材としてはおにぎり、パン、バナナ、豆類、乳飲料、かんきつ類です。
これらのものを摂取して筋肉痛にできるだけならないようにしましょう。
④軽く運動する
「え?!筋肉痛になってから運動するの?」って思った人もいるかもしれませんが、そんなに激しい運動をしろと言っているのではありません。ここで言う運動とはストレッチのことです。できるだけゆっくりと時間をかけて体をしっかり伸ばしていきましょう。ストレッチの他にはウォーキングやスイミングもおすすめです。
⑤しっかり睡眠をとる
睡眠は疲労回復効果がありますよね。眠っている間に成長ホルモンが分泌されて、筋肉を修復してくれる作用があります。できれば8時間ぐらい睡眠が欲しいところです。
筋肉痛の予防とは?
できればなりたくない筋肉痛。実はちょっとしたことで筋肉痛になるのを防ぐことができるんですよ。
予防① アイシングをする
運動をした直後に筋肉痛になりそうな部分をアイシングしておきます。筋肉痛になってからアイシングをするのも重要ですが、前もってアイシングをしておくことで筋肉痛になりにくくします。
予防② ストレッチをする
運動直後、痛みが出てくる前にストレッチをしっかりするようにしましょう。しっかり、使った筋肉を伸ばしておくことで炎症が起きにくくなります。
予防③ 運動中はこまめに水分補給をする
脱水症状を防ぐというのもそうですが、汗をかいて水分が不足してしまうと血液がドロドロになってしまいます。そうなると、筋肉にも乳酸や疲労物質が溜まってしまい、筋肉痛になりやすくなるため、こまめに水分を補給しておく必要があります。
筋肉痛の原因と治し方のまとめ
いかがだったでしょうか。筋肉痛になる原因とその解消法、さらに予防法についてお話してきましたが参考になったでしょうか。また、この他にも筋肉痛の治し方や予防方法については様々な意見があります。
最近ではサクランボが筋肉痛を防ぐ効果があるとも言われているんですよ。とにかく筋肉痛になったら、早めにアイシングをしてできるだけ被害を大きくしないように気を付けましょうね。
また、そうならないためにもできるだけ運動をした後はストレッチや栄養補給、アイシングなど自分でできることをしっかりやっておきましょう。